いろけんが生み出すモビールのコンセプト。
かわいいモチーフを吊っただけのモビールは「かわいい」という感情以上のものはなかなか生まれません。糸、横軸、モチーフの組み合わせは位置関係が不規則 に変わり「間」が生まれます。その「間」（見ている人が想像する余地）を作り、そこに風景や時間軸が見えてくるようなまったくあたらしいモビールを生み出 しています。
モチーフを見せているようで実は「間」を見せているのです。見た人の「喜怒哀楽」まで引き出す事ができます。
また、モビー ルは吊った場所の空気の流れはもちろん、光のあたり方によっても表情を変えます。
いろけんモビールのモチーフに単色が多いのは、揺れ回転するモチーフに光があたると単色がグラデーションへと変化していくのを楽しんでもらうためです。黒だって強い光があたると白く見えます。ひとつのモチーフに色をたくさん使いそのモチーフがなんであるか説明しすぎると、もうそれは「モビールでなくてもいいじゃないか」と考えています。
揺れるモビールをぼんやり見ながら、その向こう側にある風景を想像して楽しめる。そんないつまで見ていても飽きないモビールを作り続けています。